中3で英語ができない生徒さんがいます。
茨城県はリスニングの配点が高く(20~30点)それで稼いでいるようなもので、文法の知識がまったくありません。
「あなたはテニスをしません」を英作文してもらうと "You are don't play tennis."と書いちゃうような生徒さんです。もうびっくりです。
中1から3年間何をやってきたんだ!と。
でも実力テストや模試40点くらいしか取れない人は、こんな英作文しちゃいます。下手をすると、60点くらい取れる人でもやっています。
こういう生徒さんは、実は中1の1学期で躓いて、英語の土台ができていないために、中2、中3になってもガタガタの英作文をしたり、英語がわからなくて成績がガタ落ちしたりするのです。
で、どこで躓いているかというと、be動詞と一般動詞のところです。もうびっくりですが、ここで躓いている人が多い。
英語の教科書だと、最初はI am なんて自分の紹介をするところから始まり、You areの文とかThis is, He isの文なんかを学習しますよね。否定文はbe動詞の後ろにnotをつける、疑問文はbe動詞と主語を逆に書いて?をつける。
ここまではついていけている人が多いです。
しかし問題はここから。
次に一般動詞が出てきますね。play とか like とか。ここから大混乱が始まるわけです。学校の先生も塾の先生も、「
1つの文には主語・動詞は原則1つしか入れちゃダメ」と言ってくれません。で、最初にbe動詞を習ったものだから、I am play~ とか書いてしまうわけです。さらに一般動詞の否定文・疑問文は助動詞doを用いて文を作ります。ここでも大混乱。be動詞には直接 not をつけていいのに、なんで play not じゃダメなんだ!となります。で、否定文にしたいけどできないので、I am not play とかやっちゃいます。疑問文も同じで、Are you play~?とかやってます。
英語ができない大半の子は、すでにこの段階で躓いているのです。一般動詞が出てくるのは、中1の6月、7月あたりかな。ド初期から躓いているのです。つまりここから文法を固めていかないと、いつまでたっても英語ができるようになりません。中1の2学期になれば三単現が出てきます。主語が三人称単数で現在形のときは、一般動詞にsをつける決まりがあるというやつです。ここまで来た時点で、英語ができない子は「もうだめだ」と諦めてしまうんです。
英語ができない受験生は、単語と平行して文法をやってください!
文法の問題集は中1~中3まで網羅されているものでもよいし、学年ごとの分冊タイプでもよいです。
きちんとおさえるべきなのは、関係代名詞でも受動態でも不定詞でもなく、まずはbe動詞と一般動詞の使い分け。
ここがおさえられたか否かで、難しい単元へ進んだときの理解度がだいぶ変わりますよ。
現在生徒さんに使ってもらっているのがこれ。
これでわかる英文法中学1~3年―新学習指導要領対応 (中学これでわかる)


初学者には解説が不親切な部分もありますが、そこは私がカバーしながらやっています。
間違えた問題は、問題集にチェックを入れて何度もやり直す。選択問題は選択肢の解答のみ書くのではなく、1文まるまるノートに書き写し、発音させ、手と目と口と耳と脳を使って頭に入れていきます。