今日のブログはどうでも良い話ですが・・・
歴史好きさんや、古典に親しみを感じたい方は読んでくださいな。


最近は、猫飼いさんがいろんな猫ブログを運営されています。
私自身は、猫ブログはやっていませんが。笑
猫ブログ、見てると楽しいんですよね。猫好きな方にはお勧めです。


そんな猫ブログ、遡ってみると、平安時代からありました。
日本で最初の猫ブログ。
当時はもちろんインターネットなんてありませんから、「日記」として残されています。

誰が猫日記を書いたかと言うと・・・宇多天皇という天皇。
菅原道真を抜擢した人です。仁和寺というお寺を完成させた人でもあります。



そんな偉い人が、猫について書いた日記が、以下の通り。


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889年2月6日(現在の暦だと3月11日)

ヒマだからうちの猫について語ってみよう。

大宰府の役人が退官するとき、親父(光孝天皇:先代の天皇)が役人から貰ったのが、うちの黒猫だ。

うちの黒猫はすごい。
何がすごいかっていうと、
よその猫は薄墨色なんだけど、うちの猫は深黒色。墨のように真っ黒。
姿は・・・大陸にいた黒い名犬に似てるかな。
長さは45cmくらい、背の高さは20cm弱。

丸くなった姿は、きびの粒(米粒より小さい)みたいに小さくて、伸びた姿は弓みたいだ。
目はきらきらとしているし、耳はスプーンみたいにピンと立ってる。

寝るときはまるくなって、足やしっぽが見えなくて真っ黒くろすけ。黒い宝石みたい。
歩くときは少しも音を立てなくて、まるで雲の上の黒い龍みたい。

足元のきれいな道が好きで、鳥にも似ている。
いつも頭も尻尾も低くしているんだ。でも伸ばすと60cmくらいある。

まったくうちの猫は素晴らしい。チョー美しい。(*´д`*)

夜にネズミを捕まえるんだけど、それもすばしっこくて他の猫よりすごいところだ。

親父は数日可愛がった後で、僕に猫をくれた。
それからは毎日乳粥(当時のミルクは高級品!)を与えて、5年ほど世話をしている。


・・・あ、勘違いしないで欲しいんだけど
別にこの猫の才能が優れているから可愛がっているわけではなくて、
僕は親父からもらったものだから、ちっぽけな存在だけど、大切にしているだけだからね!


僕は猫に向かってこう言ってみた。
「おまえは、心も体もきちんと備わってる。心があれば、僕のことがわかってるよね」
でも猫は、ハァとためいきをつき、僕の顔をじっと見上げた。
なんだか胸がいっぱいの様子だったけど、猫はものを話すことはできなかったんだ。



※原文
寛平元年二月六日。朕閑時述猫消息曰。
驪猫一隻。大宰少貳源精秩満来朝所献於先帝。
愛其毛色之不類。餘猫猫皆淺黑色也。
此獨深黑如墨。爲其形容惡似韓盧。
長尺有五寸高六寸許。其屈也。小如秬粒。其伸也。長如張弓。
眼精晶熒如針芒之亂眩。耳鋒直竪如匙上之不搖。
其伏臥時。團圓不見足尾。宛如堀中之玄璧。
其行歩時。寂寞不聞音聲。恰如雲上黑龍。
性好道引暗合五禽。常低頭尾著地。而曲聳背脊高二尺許。
毛色悅澤盖由是乎。亦能捕夜鼠捷於他猫。
先帝愛翫數日之後賜之于朕。朕撫養五年于今。毎旦給之以乳粥。
豈啻取材能翹捷。誠因先帝所賜。雖微物殊有情於懐育耳。
仍曰。汝含陰陽之氣備支竅之形。心有必寧知我乎。
猫乃歎息舉首仰睨吾顔。似咽心盈臆口不能言。

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猫を宝石やら龍やらすごいものに例えています。
彼はこの猫が好きで好きで仕方なかったんだろうなぁ、という文です。

そして何というツンデレ・・・。
当時の日記は、子孫に読まれることを前提で書かれていたそうなので

最後の方の「親からもらったから育てているだけ」という文は
猫を溺愛してる自分を男らしくない、と思ってのテレ隠しだったのでしょう。




さて、猫好き天皇と言えば、平安時代にもう1人いますので
次回(覚えていたら)、もうひとりの猫好き天皇についても触れてみたいと思います。

昔は高校の教科書にも出てきていた文章です。今も載っているかもしれませんが。
作家はあの有名な、平安時代の女流エッセイスト。「いとをかし」の人です。
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2014.03.23 Sun l 社会 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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