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理科の指導をしていて「染色体・DNA・遺伝子」の3つを混同している人が見られますので、簡単に解説します。

まずは染色体とDNAについて。

染色体とDNAについては、下のイラストを見てください。

riku_keit4.png

え、毛糸だって?
そうです。毛糸です。

本当は毛糸のマフラーのイラストを探したんですけど、
いいのがなかったので毛糸の玉にしてみました。

染色体とDNAって、この毛糸玉みたいなものです。


毛糸玉って、糸を引っ張っていくと徐々にほぐれて、最終的には1本の糸になりますよね。
染色体もまさにこのような感じで、
毛糸玉=染色体、DNA=糸
と考えていただければ話が早いです。

つまり、染色体っていうのは、ひも状のDNAが毛糸玉のように1つにまとめられたものです。
上の絵に書き込みをすると、こんな感じですね。

riku_keit42.png


では、DNAと遺伝子について。

DNAの中には、親から子に伝わる形質を「こうしなさい」というのが書かれた設計書が入っています。
たとえば、エンドウなら「丸い種をつくる」とか、「しわの種をつくる」とか、
人間なら「二重まぶたにする」とか「「髪の毛を黒にする」とかですね。
この、種を丸やしわにしたり、二重まぶたにさせたり、黒髪にさせたりするような設計書・・・つまり遺伝情報のひとつひとつを「遺伝子」と呼んでいます。

DNAが全て「遺伝子」なのではなく、遺伝子はDNAの中のごく一部にしか存在しません。



さらに発展させましょう。ここからは高校生物の知識ですが、興味のある人はついてきてね。

毛糸の糸をほぐしたことありますか?
こんな感じになりますよね。

yarn3thicks.jpg

毛糸の糸は、2本以上の糸が集まってできています。
写真の一番上や真ん中の毛糸を見てください。

2本の糸が集まって「毛糸」になっていますよね。

DNAもこれらの毛糸と同じ構造をしていて、
細い2本の糸がよりあわさってできています。
これを「DNAの二重螺旋構造」と呼んでいます。

さらに、DNAをつくる2本の細い糸は、互いに棒を出し合って
糸と糸の間に、はしごのような構造を作ります。

dna-atcg.jpg

はしごの部分は4色に色分けされていますね。
黄色(A)はアデニン、緑(T)はチミン、青(C)はシトシン、赤(G)はグアニンという物質なのですが、
人や動物の遺伝情報は、すべてこの4つの物質の組み合わせでできているんです。

種の形が丸やしわであったり、まぶたが一重や二重だったり、髪の色が黒や茶や金だったりするのは、
A・T・G・Cという、たった4つの物質がどう組み合わさっているかで決定されるんです。

たった4つの物質で、自分や兄弟や親や、友達や、さまざまな動物の性質が決められているって、感動的ですよね。

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2014.10.01 Wed l 理科 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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